2014年07月06日

中国金貨が高騰の理由

中国の2012年の金消費量は832トン、世界一の消費国インドを抜きそうな勢いです。中国人は昔から金が好きな国民で、金色や黄色はもっとも縁起 の良い色彩です。中国人に「あなたの好きな色は?」と聴いてみて下さい。10人中9人までは金色か黄色と答えるはずです。残る1人は、たぶん、あまのじゃ くさんでしょう。

 

中国には「金」のつく成語(ことわざ)が非常に多いです。挙げたらキリがありませんので挙げません。もしどうしても知りたい方がおられれば、いつかお教えしましょう。

 

「金」はつきませんが、それがかえって、中国人の金貨好きを後押しするような成語もあります。“奇货可居” (『史記・呂不韋列伝』)です。日本語では通常、“奇貨おくべし”と訳されています。その意味は、<珍しいモノはしまっておくと、高く売れることがある。 転じて、特徴のあるものや数少ないものは、絶好の機会を逃してはならない>です。

 

前回紹介した額面10万元の金貨、すでに500万元の価値がありますが、所有者は何かのためにこれを使ってしまったら大損です。もちろん、この金貨で10万元分の買い物はできますが、その瞬間、490万元もの損失が出ることは覚悟しなければなりません。

 

ですから、この高額金貨を所有しているひとは、それを使って何かを買うためではなくて、“奇货可居”のために所有していることはいうまでもありません。一言で言えば、値上がり期待の投機ですね。金価格が上がれば確実に儲かる仕組みです。

 

さて、前回、この豪華な記念金貨には、3つの価格があると言いました。10万元という額面、498万元という発行時の販売価格、そして500万元という時価です。そして大事なことは、直径18センチ、重さが純金10キロというお化けのような一物だという事実です。

 

おそらくこの金貨は、世界でもっとも大きい純金の現役貨幣でしょう。このお化け金貨をめぐって、冗談のような、本当の笑い話があるそうです。

 

あるときこの金貨を買った政府の高官が、それを手にした帰り道、ワケありの女性秘書をつれて、休息のため、とある場所に入った。高官はその場においてあった平らな麻雀台(普通のホテル室内でもよく見かけます)の上に、その金貨を自慢げに平らに置いた。

 

それを見た女性は、「わたしにちょうだいな。あなたのために、そのくらいのことはしてきたつもりよ」と、ねだりだしたそうです。そんな高価な金貨をみせれば、だれでも欲しくなるというものでしょう。ましてや・・・・・。

 

あまりにもしつこくねだり、しまいには泣き出すやらあばれるやら、始末に負えなくなったのだそうです。そこで仕方なく、高官はこれで関係が清算できれば、と観念して、「じゃ持って行け」と言ってしまいました。

 

待っていましたとばかり、女性は麻雀台のなかの金貨を片手で取り上げようとしたところ、その金貨はびくりともしません。そこで、今度は両手で金貨を挟むようにして再び持ち上げようとしましたが、こんどもやはりびくりともしません。

 

それもそのはず、つかみどころの無い、重さが10キロもある円形の物体を持ち上げることは男性でもとても無理でしょう。イソップ物語を読んでいるような気がしてきます。

 

そこで、女性は金貨を思い切りの力を出して、押し出すように麻雀台の端にずらしていき、手のひらにのせようとしました。しかし今度は、四辺に高さ1センチくらいの縁が出ているので、思惑どおりに金貨を台から外すことはかないませんでした。

 

結局、その金貨はどうなったか、といいますと、女性が怒って帰ったあと、麻雀台の縁を壊した高官の手元に戻ってきたということで話しは終わりです。こんな話しが生まれるくらい、この金貨は普通ではないということなのです。

 

さて、高官が買ったこの金貨は彼にとって得だったのでしょうか?いま、時価は500万元、購入価格498万元をすでに上回っていますので、現段階で2万元は得していることになります。

 

しかし、もっとも儲けているのは、その金貨を発行した中国政府なのです。なぜでしょうか?その理由こそが、中国政府が盛んに高額金貨を発行しつづける理由でもあるのです。

 



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